縁無し畳の豆知識
はじめに
●縁無し畳とは読んで字のごとく縁の無い畳のことで、大きさは一般的に半畳・一畳とあります。
そもそもなぜ縁が無いのかといいますと、現代と違い昔は化学繊維も無いので畳縁は、綿か絹で作られ大変高価な物でした。高価な反面ほつれたり、破れたりと傷み易い。
そこで始めから縁を付けない畳をと考えられたのが縁無し畳です。主に農家の台所や、商家の店先など比較的に人の出入りが多くて畳縁が傷み易い部屋に用いられました。
昔は実用向きに使われていたこの縁無し畳ですが、近年は縁が無いという珍しさや、半畳を縦横に敷いて光の当たり方を変え、市松模様に見せるといったデザイン性が関心を集めています。
そこで始めから縁を付けない畳をと考えられたのが縁無し畳です。主に農家の台所や、商家の店先など比較的に人の出入りが多くて畳縁が傷み易い部屋に用いられました。
昔は実用向きに使われていたこの縁無し畳ですが、近年は縁が無いという珍しさや、半畳を縦横に敷いて光の当たり方を変え、市松模様に見せるといったデザイン性が関心を集めています。
●縁が無いので、縁付き畳より安くなるのでは?と思われる方も少なくないと思いますが、実はその反対で高くなります。
なぜかと言いますと縁無し畳を作る場合、本来縁を付ける畳の巾側の角の所で畳表を折り曲げて、畳床を包み込むように加工しなくてはなりません。
その為畳表も巾の広い物を使います。巾を広くするには長いイ草が必要になります。イ草は長い程上級品になりますので、畳表を折り曲げる手間も含めますと、どうしても縁付の畳よりも価格は高くなると言う訳です。
(※下記写真の下半分が縁無し畳に使用する広巾目積表、上半分が縁付き畳に使用 する五八間サイズの普通表です。左端を合わせて比べると巾の違いがお分かり頂けると思います。)
縁無し畳各種
● 琉球畳(七島イ表使用)
縁の無い畳が全て琉球畳と思われる方も多いと思いますが、「縁無し畳」=「琉球畳」ではありません。
琉球畳には琉球表(七島イ表※国内では大分県国東半島で生産されている。)が使用されます。
縁の有無に関わらず、この七島イ表が使われている畳のみを琉球畳と呼びます。
ですから、それ以外の畳表が使われている縁無し畳は琉球風畳という事になります。
七島イ表は普通のイ草表と違い表面がザラザラとして表面が毛羽立っているのが特徴で、草自体もとても丈夫ですので、前述した様に商家の店先や、農家の台所などに使われる事が多かったそうです。
ただ、現在は琉球表自体をご存知の方も少ないですし、もともと高価な畳表という事もあって縁無しの場合は普通のイ草表(目積表)を使った琉球風縁無し畳にされる方がほとんどです。
琉球畳には琉球表(七島イ表※国内では大分県国東半島で生産されている。)が使用されます。
縁の有無に関わらず、この七島イ表が使われている畳のみを琉球畳と呼びます。
ですから、それ以外の畳表が使われている縁無し畳は琉球風畳という事になります。
七島イ表は普通のイ草表と違い表面がザラザラとして表面が毛羽立っているのが特徴で、草自体もとても丈夫ですので、前述した様に商家の店先や、農家の台所などに使われる事が多かったそうです。
ただ、現在は琉球表自体をご存知の方も少ないですし、もともと高価な畳表という事もあって縁無しの場合は普通のイ草表(目積表)を使った琉球風縁無し畳にされる方がほとんどです。
● 琉球風縁無し畳(広巾目積表使用)
天然のイ草表を使用した広巾目積表です。上級品の長いイ草を使い、縁付き畳に使用される畳表より少しゴザの目の間隔を狭く(目積)に織り込んで琉球表に見立てた畳表です。
耐久性では琉球表に劣りますが、天然イ草特有の香りや肌触りがあり、価格も琉球畳に比べると低いので、イ草表を使う縁無し畳の場合はこちらの畳表をお薦めしております。
耐久性では琉球表に劣りますが、天然イ草特有の香りや肌触りがあり、価格も琉球畳に比べると低いので、イ草表を使う縁無し畳の場合はこちらの畳表をお薦めしております。
( ※下記写真の上半分が 琉球風縁無し畳に使う、普通のイ草を使用した広巾目積表です。そして 下半分が琉球畳に使う七島イ表です。目積表と全く違う質感があります。)
●カラー琉球風縁無し畳(和紙表・化学表)
天然のイ草ではなく、こより状にした和紙やストロー状にした化学繊維をイ草に見立て織り込んだ畳表(ダイケン和紙表・セキスイ化学表と呼びます)です。天然のイ草と違い日焼けや変色が少ななく撥水性も高いので、お茶や水がこぼれても拭いて頂くだけで大丈夫です。
カラーバリエイションも豊富で、色の組み合わせを変えたりしてオリジナルのデザインを楽しんでもらう事も可能です!
もちろん一畳の大きさで縁付畳に加工する事も可能です。
もちろん一畳の大きさで縁付畳に加工する事も可能です。